近年、画像生成AIの技術が進化し、高クオリティな画像を生成することが可能になってきたのをご存じですか?
しかし、思い通りの画像を作るにはAIに正確な指示を与えることが必要で、それができるプロンプトの作成方法が重要なんです。
今回は、高クオリティな画像を生成するためのプロンプトの作成方法について紹介します。
絵本に使えそうな絵が欲しいなぁ
プロンプトとは何か?
プロンプトは、人工知能(AI)に特定のタスクを与えるための指示書です。
つまり、AIに何を行うべきかを指示することで、より正確で美しい画像を生成することができます。
プロンプトは、AIの学習データとして使用され、AIがより良い結果を出すための重要なポイントです。
プロンプトを使用することによって、AIは、与えられたタスクに関する情報や、何を生成するべきかについての具体的な指示を理解します。
プロンプトを使用することで、AIは、生成する画像のスタイル、色、構成、物体の位置、角度、視点などを指定することができます。
このように、プロンプトを使用することで、AIはより複雑で高品質な画像を生成することが可能になります。
プロンプトの作成方法
プロンプトは英語で書いた方がうまく認識しやすくなります。
グーグル翻訳や、DeepL翻訳を使えば英語が出来なくても大丈夫です。
プロンプトを日本語で考えてメモ帳などにまとめてから、翻訳にかけて、コピペで指示を出せばOKです。
プロンプトを作成するためには、以下の手順を実行する必要があります。
目的を決定する
最初に、どのような画像を生成するか、目的を決定する必要があります。例えば、
「自然の風景を生成する」
「アニメ風のポートレートを生成する」
「水彩画風の花の画像を生成する」
など、具体的な目的を決定します。
プロンプトの形式を決定する
プロンプトは、一般的に
「何を生成するか」
「どのように生成するか」
「どのように改善するか」
などの形式をとることがおおいです。
例えば、
「〇〇の画像を生成してください」
「〇〇の特徴を持った画像を生成してください」
「〇〇の画像を改善してください」
などです。
分かりやすく丁寧語にしていますが、実際は単語の羅列でOKです。
具体的な指示を書く
目的と形式が決まったら、具体的な指示を書きます。
例えば、
「夕暮れの海岸の画像を生成してください。砂浜、岩、海の静かな波、オレンジ色の空を含めてください」
という指示をしましょう。
指示が具体的で明確であるほど、AIが正確な画像を生成することができます。
翻訳したプロンプト:Generate an image of a beach at sunset. Include sandy beach, rocks, calm ocean waves, orange sky
テストして改善する
作成したプロンプトをテストし、AIが適切に動作するかチェックしましょう。
AIが生成した画像が期待通りでない場合は、プロンプトを改善する必要があります。
具体的には、
・指示をより明確にする
・適切なパラメーターを調整する
・関連する画像を調べる
などです。
以上が、プロンプトを作成するための一般的な手順です。
AIの技術が進歩するにつれて、より高度なプロンプトの作成方法が開発されるかもしれませんね。
高品質な画像を生成するためのプロンプトの例
似たような画像を生成する
もともとある画像に似た画像を生成することができます。
具体的には、与えられた画像に含まれる物体や色、構成などを考慮して、似たような画像を生成するようにAIに指示します。
例えば、犬の写真を与えると、AIはその犬に似た犬の画像を生成することができます。
また、似たような風景の写真を与えると、AIはその風景に似た画像を生成することができます。
midjourneyの場合は下記のコマンドを使います。
/image prompt 画像URL 付け加えたいプロンプト パラメータ
画像がどこかにアップロードしてあるものではなく手元にある場合は、+ボタンをダブルクリックしてアップロードします。
画像を右クリックして画像URLをコピーして使用します。
特定の要素を含む画像を生成する
特定の要素を含む画像を生成することもできます。
例えば、人物の写真を与えると、AIに指示して、その人物が特定の衣装を着た画像を生成することができます。
例として、グレイヘアーのスーツを来ている女性に”dress blue”というプロンプトを追加しました。
詳しいパラメータを設定しなかったのでリカちゃん人形のようになりましたが、ブルーのドレスを着ています。
画像のスタイルを指定して生成する
画像のスタイルを指定して生成することもできます。
例えば、アニメ調の画像や水彩画のような画像を生成することができます。
また、具体的なスタイルを指定することで、AIはそのスタイルに合わせた画像を生成することができます。
例として、先ほど作った海の写真を水彩画風にするために、”watercolor”を付け加えました。
カワセミがおまけでついてきました。
こういうランダム要素もAIの面白いところです。
背景を指定して生成する
このプロンプトは、画像の背景を指定して生成することを目的としています。
例えば、海や山、都会の風景など、特定の背景を指定することで、AIはその背景に合わせた画像を生成することができます。
例として、私のアバターに”in the beach”という特定の要素を追加しました。
このように海辺にいるキャラクターを生成することが出来ました。
キャラクターの雰囲気はだいぶ変わってしまいましたが、プロンプトを調整することで近づけることが出来ると思います。
色を指定して生成する
このプロンプトは、特定の色を指定して画像を生成することを目的としています。
例えば、特定の色の花や果物の画像を生成することができます。
また、特定の色の雰囲気を表現するために、色相や彩度などのパラメータを指定することもできます。
例として”青いひまわり”を作りました。
このクオリティだと現実にあるかと錯覚してしまいそうです。
まとめ
高クオリティな画像を生成するためには、正確な指示を与えることが不可欠であり、それを実現するためにはプロンプトを適切に作成することが重要です。
結局そこは人間が調整しないといけないんだよね~
プロンプトを作成する際には、目的を決定し、形式を決め、具体的な指示を書き、テストして改善するという手順を実行する必要があります。
今後、より高度なプロンプトやAI技術が開発されることで、より正確で美しい画像を生成することができるでしょう。
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